施術
治療効果にこだわった 徒手医学と振動療法(マイオバイブ)
再発予防センターでは、痛みをコントロールするテクニックである国際水準の徒手医学や、背骨まわりの奥深い筋層をほぐす振動療法(マイオセラピー)をはじめ、国内外の治療法を組み合わせ、カラダ全体の相互の関係性に注目した新しいメディカルケアを実施しています。
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欧州で発達した
徒手医学徒手医学(マニュアルメディスン)は、医学の一分野としてヨーロッパで体系化され、世界中の医療現場で用いられている治療法で、オーストラリアやニュージーランドでも理学療法士らによって活用されています。
身体に生じた関節の微妙な歪みを正常な状態に近づけたり、神経の機能に働きかけたりすることで痛みをコントロールするのが特徴です。
ヨーロッパで徒手医学を牽引するドイツでは、整形外科医7000名のうち約半数は認定資格を取得しており、手技に精通した医師や理学療法士らの手によって用いられています。
ドイツ徒手医学は、科学的検証のもとに理論化・体系化された完成度の高いテクニックで、治療者は、病理学・関節学・神経学などに基づいて関節の微妙な歪みを捉え、それを調整する技法などに習熟している必要があります。
再発予防センターの施術者は、ドイツ徒手医学会DGMM-FAC(現DGMSM)本部に準じた養成コースを修了しました。認定マニュアルセラピスト試験にも合格しておりますので、安心してドイツ同様の国際基準の治療を受けて頂けます。
再発予防センターでは、ポキポキ骨を鳴らすようなスラスト法は用いません。比較的ソフトな力を用いて施術してゆきます。
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深部振動療法(マイオセラピー)
医学博士の辻井洋一郎氏によって考案されたマイオセラピーは、血流不足による末梢神経へのダメージに着目した治療法です。
手ではほぐすことが難しい深層部の筋硬結( 筋結節)に対し、マイオバイブという特殊な振動装置で的確な刺激を与え、筋肉の過緊張を緩和し、ダメージを受けている神経への血流供給や酸素供給の改善を図るのが特徴です。
皮膚に近い表層部にある筋硬結と違って、深層部の筋肉中にある筋硬結は手でアクセスすることが難しく、どこに存在するかも容易にはわからりづらいという特徴があります。
そのため、深層部に存在する筋硬結であるほど症状が改善しづらく、再発を繰り返しがちになります。特に、背骨付近には感覚神経・運動神経・自律神経が集まっており、これらの血流や酸素の供給が阻害されていると、様々な症状が誘発されてしまいます。
マイオセラピーでは、この背骨の周りの深層筋群に存在する筋硬結を、主要な施術対象とし、適切な振動刺激で長年の慢性的なコリや痛みの改善を図ります。
一時抑えを目的としているのではなく、神経への血流不足や酸素不足を改善するために必要な自己治癒力が働くためのきっかけを与えることを目的としたものです。
深層部の神経へのダメージが除かれると、痛みやコリのみならず、倦怠感や胃腸の不良といた自律神経系のトラブルまで解消されるといわれています。 -
その他のメソッド
ドイツ徒手医学以外にも、アメリカ発祥の神経筋促通手技(PNF)や、ニュージーランド研修中に学んだマッケンジー法やマリガン法、神経系モビライゼーションなど、世界の医療現場で用いられている徒手療法を使い分け、症状の改善を図っていきます。
治療方針
ここまで、症状の根本要因や 、それに対する治療法について、当センターの考え方について触れてきました。
最後に、治療プランについての考え方をご説明します。
冒頭で、日本人の7割の人の症状は思うように改善していない現状と、その理由について触れました。
- 改善が難しい程度にまで症状が進行してしまっていた。 [症状の程度 ]
- 原因に対する処置が適切でなかった。 [治療内容]
- 適切な処置だったが、結果を伴うには量が足りなかった。 [治療の量]
- 十分な量の処置だったが、変化が定着する前に中断した。 [継続期間]
・・・などの問題点が浮き彫りになりました。
これら、 「 症状の程度 」 ・ 「 治療内容 」 ・ 「 治療の量 」 ・ 「 継続期間 」 などの問題点に対して、できる限りご満足のいく結果を導き出すために、当センターでは以下のように考えて施術に臨んでいます。
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[症状の程度に対して]
早めの対処が望まれます症状が増悪しているお辛いときには、できるだけ早く緩和するような処置が施されますが、この時期は施術の効果も「焼け石に水」となりがちです。
仮にその症状がある程度収まっても、それを引き起こす身体各部の短縮が改善されない限り、再び症状に悩まされる可能性があります。ある時点から坂を転げるように悪化することもあり、症状に歯止めをかけるには、ご本人の能動的な関わりも必要となります。
ケアに最も適しているのは、症状が比較的落ち着いている時期の方です。 積極的なアプローチを実施しやすいことで、より効率的な改善が期待できるからです。
症状が複雑化すると、その前の状態に戻すのが難しくなることがあるので、気になる症状をお持ちの方はお早めにご相談ください。
また、症状が落ち着いた方も、そこで終わらず、崩れたパランスを整え、身体の状態の底上げを図ることをお薦めします。 -
[治療内容に対して]
原因に則した専門的なケアが必要です複雑化した症状は、小手先のケアでは改善されにくいように思います。
これまで述べたような、筋肉や関節の異常に対する知識や、生じている異常に対する専門的な技能が求められるからです。
身体に好ましい反応を促し、治療効果を持続させるためには、自分自身では行うことが難しいようなメディカルケアを取り入れる必要があると思います。
再発予防センターでは、施術を起点とした好循環のサイクルを生むために、深部振動療法(マイオセラピー)と徒手医学(マニュアルメディスン)を主体に、世界の医療現場で用いられている徒手療法や物理療法機器を使い分け、症状の改善を図っていきます。
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[治療の量に対して]
時間をかけて徹底的に神経の機能異常が背景にある場合、治療の量が十分でないと、神経の反応が引き出されずに施術が終了してしまいがちです。
神経の好ましい反応でるまで辛抱強く処置を続ける必要があり、それには時間が必要だからです。また、症状を自覚した時点で、軟部組織の短縮はある程度の範囲に及んでいる可能性があるため、効率的な改善のためには、なるべく広範囲に、そして可能な限り深層部に対してアプローチすることが鍵となります。
再発予防センターでは、施術を起点とした好循環のサイクルを生むために、1回の施術に十分な時間を確保したうえで、徹底的にケアを施します。
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[継続期間に対して]
継続は力なり。適切な間隔で改善を。治療を始めると、直ちに効果を実感される方がおられる一方で、治療による小さな変化が積み重なって、それらが噛み合うまでに期間を要する場合もあります(プラトー期間)。
特に、治療初期のプラトー期や、初めて変化が現れた後のプラトー期には、期待と現実の間にキャップが生じやすく、治療を中断しやすくなります。
右上がりに改善していくものと期待される方も多いようですが、実際は
階段状の曲線を描きながら改善していくケースも多いので、焦らず継続してみてください。。適切な治療感覚も鍵となります。
症状が辛くなってから治療を検討される方が大半かと思います。
もちろん、症状が気になりだしたときだけケアを受ける、というのも一つの選択肢だと思いますが、表に現れた症状だけにとらわれると、水面下で悪化が進行していくのを助けてしまいかねません。水面下の問題がそれ以上大きくなるのを防いだり、少しずつ解消したりするには、症状が増悪する前に状態を底上げし、徐々に症状が出にくい体質を目指す必要があります。
そのためには、症状の自覚の有無にかかわらず、適切な間隔を保ちながらケアを続けてゆくことが大切です。多忙な日常をお過ごしで「週に何回も通えない」という方でも、当センターでは治療を継続していただき易いのではないかと思います。
なるべく長く施術効果が持続するよう、時間をかけて徹底的にケアを行うため、通院間隔は基本的に数週〜ひと月程度を想定しているからです。
何もしなくても健康を維持できていたときには頭の片隅にもなかったかもしれませんが、 生活スタイルに影響を及ぼす症状に歯止めをかけるかどうかは、ご本人の能動的な関わり方が鍵となります。
健康状態の改善・維持を先送りにせず、ご自身やご家族にとって必要なケアがどのようなものか、この機会にお考えいただきたいと思います。
これまでご案内したことをふまえ、当センターでの治療に関心がお有りの方は、施術予約をお奨めします。
できる限りのサポートをさせていただきます。